こんにちは!MOVE整体院院長の石田です。
「膝が痛くて手すりがないと階段を登れない」「歩き始めに膝がピキッと痛む」そんなお悩みありませんか?
当院にも同じような症状で来られる方がたくさんいらっしゃいます。
中には病院で変形性膝関節症と診断され、「軟骨がすり減っていますね」と言われた方もいますが、実はそれだけが原因ではないことが多いのです。
今回は、病院ではあまり詳しく教えてくれない、でも知っておくと役立つ膝痛の豆知識をわかりやすくご紹介します。日常のちょっとしたケアで痛みが楽になることも多いので、ぜひ最後までお読みください。
1. 原因は「膝」ではない?
「膝が痛い=膝に原因がある」と考えがちですが、実は膝以外に原因がある場合が非常に多いです。特に注目すべきはお尻(股関節周辺)の筋肉の硬さです。
お尻の筋肉には大臀筋(だいでんきん)・中臀筋(ちゅうでんきん)などがあり、立つ・歩く・階段を登るといった動作を支える重要な役割を担っています。加齢や座り時間が長い生活、運動不足などでこれらの筋肉が硬くなると、股関節の動きが悪くなり、膝に余計な力がかかるようになります。
特に中臀筋(※画像参照)がうまく働かないと、膝が内側に寄りやすくなり、膝の内側に負担が集中して痛みが出ることが多いです。当院で膝の痛みを訴える方を評価すると、膝よりも先にお尻の硬さが見つかることがよくあります。
※中臀筋▼
2. 『軟骨がすり減っているから痛い』は勘違い!
レントゲンで「軟骨がすり減っていますね」と言われることがありますが、ここで重要なのは軟骨自体には痛みを感じる神経が通っていないという事実です。つまり、軟骨が減っていることそのものが直接の痛みの原因とは限りません。
では、なぜ痛みが出るのかというと、膝関節の周りを覆っている『関節包・滑膜・筋膜・靭帯』など、神経が豊富に存在する組織に炎症や負担がかかるからです。たとえば、関節包に負担がかかり続けると滑膜が炎症を起こし、水が溜まって膝が腫れたり、痛み成分が分泌されたりします。
こうした炎症が慢性化すると関節包が硬くなり、膝の曲げ伸ばしがしにくくなる──結果としてさらなる負担が生まれ、痛みが続く悪循環に陥ります。
3. 膝のねじれが痛みを引き起こす!
膝は「曲げ伸ばし」には強い構造ですが、「ねじれ」には弱い関節です。ところが股関節や足首が硬くなると、歩く時や階段を使う際に膝がねじれやすくなり、膝への負担がグッと上がってしまいます。
この小さなねじれが繰り返されることで、膝の靭帯などに負担が蓄積し、やがて痛みへとつながります。ですから膝だけを診るのではなく、股関節や足首の柔軟性、そして全身のバランスを同時に評価することが重要です。
今日からできる!股関節ストレッチ
●お尻のストレッチ(臀筋)

・足を4の字に組み、背筋を伸ばしたままゆっくり前に倒します。お尻が気持ちよく伸びているのを感じながら、30秒キープしてください。※無理は禁物!
●腸腰筋ストレッチ(股関節前)

・片足を大きく後ろに引き、反対の足は膝を曲げます。体をまっすぐに保ち、股関節の前が伸びるのを感じながら30秒キープ。腰を反らないように注意しましょう。
まとめ
「膝が痛い=軟骨が減っているから」と思い込むのはよくある誤解です。実際には、股関節や足首の硬さ、姿勢のくせ、筋力不足など、膝以外の要因が大きく関与していることが多いのです。
そのため当院では、膝だけでなく体全体のバランスを評価し、原因に応じた運動療法や手技、日常生活でのアドバイスを組み合わせて根本改善を目指しています。
「何年も病院に通っているのに良くならない」「水を抜いてもまた溜まる」「階段がつらくて外出が減ってしまった」──そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
痛みのない日常を取り戻せるよう、当院が全力でサポートいたします。







